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ハセツネとアドベンチャー

長谷川恒男が生きていたら、
ハセツネレースを走っただろうか。
日本を代表する冒険家植村直己は、
アドベンチャーレースに出ようとしただろうか。

ぼくの Zero to Summit 47 だって
彼らは目もくれなかったに違いない。
そういうものだと思う。
だからこそ長谷川恒男であり、
植村直己なのである。

これら~長谷川恒男とハセツネ、以下同じ~は
そもそも同居できない異質のもののはずだ。
なのに、それぞれの本質を理解しないまま
あたかも同質のものとして語られたり
扱われることがあまりにも多くはないか。

流行りとか、わっとウケるものとかは
時間が経てば必ず廃れる。
まわりに流されず、
本質のみを追求していきたいと思っている。

新プロジェクト「復興祈願・東北横断ラン」

3.11を、ぼくはまだ、なにひとつ消化できていない。
あれが何だったのか、まだなにもわかっていない。
だから、それをつかみにいく。
現地を自分の脚で、時間をかけて、
たどって、考えて、悩んで、苦しんで、
笑って、飲んで、肩を叩きあって、
しっかり自分で消化するために行く。

最初は、正直躊躇いとか遠慮があった。
でも、腹を括った。
今晩、J-WAVEできいた安田菜津紀さんと
TOSHI-LOWさんの対談もぼくの背中を押してくれた。
ぼくはこれをやる。
復興祈願・東北横断ラン三部作をやる。

嬉しいことに、これに賛同し、
いっしょに走りたいと言ってくれたひとが
ひとり、ふたりと現れはじめた。
であればなおのこと
もう躊躇う理由はなにひとつない。

力を貸してくださいとは言いません。
いっしょに走りましょう。
これを読んでくれたひとりひとりに
ぼくはいま呼び掛けています。
いっしょに走りましょう。


狩猟とナチュラリズム

関野吉晴さんの「映像で観るグレートジャーニー」
https://sites.google.com/site/chikyueiju/
第9回目の今晩はアラスカ・ベーリング海峡編。
今回も見ごたえたっぷりの回でした。

ベーリング海峡横断という
全編をとおしてもっとも困難なチャレンジだったせいか
いつもより聴衆も多く、会場も熱気を帯びていました。
(個人的には南部氷床縦断チャレンジの方が好きですが。)

最後の質問コーナーでは、前回の南東アラスカ編で
何もきけなかった汚名返上でまっさきに挙手。

「アラスカ最後の猟師家族が銃を使わず
 ワナ猟しかしないのはなぜなのですか」
ときいたところ
「毛皮を売るためには銃じゃダメでしょ。
 ワナじゃなきゃきれいな毛皮はとれないからです(以上!)」
と関野さんに一蹴され、
己の無知をわざわざ先頭で晒すという
赤っ恥をかいてしまいました。あー恥ずかし。

しかし、あとでよくよく考えてみると…
大アラスカのなかで最後のワナ猟師(トラッパー)として暮らす
ハイモ=コースさん一家の映像の冒頭で
大きく映し出された熊の毛皮をみながら
これは誰が撃ったのかきいてたんですよねぇ。
(熊の毛皮は売り物ではなさそうだったけど。)
だから銃そのものは持ってるはず、
「ワナ猟しかしない」ということはないはずなのです。

ハイモさん、関野さん滞在時はちょっとカッコつけて
よそゆきの「知恵くらべの猟」だけをしてたのでは?
意地悪に言うと、「賢者の猟」を演じていたのでは?
というのがぼくの推測です。
どうでしょう、関野さん。

また、こうも思いました。
彼らが使うのはおそらく単発銃ではなく散弾銃。
それだとたしかに獣の毛皮は売り物にはなりません。
あれは食糧を得るための銃でしょう。
西洋と日本では猟にもちいる銃が異なるから
毛皮を売るためにはワナに頼らざるを得ない──
という文化的背景もあるのではと推測いたします。
見当ちがいでしたらすみません。

アラスカ編の一節で
カヌーイスト野田知佑さんの著書でよく書かれている
ユーコン川の映像をみれたのはよかった。
少量の写真しかみたことがなかったのでイメージが膨らみました。
やはりあの荒野には心が躍るなにかがあります。
いつか息子とふたりで下ってみたいな。できるかな。

また、さいきん気になっていることとして、
先日のサバイバル登山家・服部文祥と関野さんの対談を聞いてから
狩猟行為と狩猟文化周辺のことがあります。
ハイモさんの生活シーンをみていて、
彼がしずかに語る言葉をきいて、
現在、世にしずかに吹きはじめているナチュラリズムの風のほとんどが
なんか薄っぺらいうわべだけのもののように思えてきました。

狩猟とナチュラリズム、
もうすこし自分の中で熟成させて考えを深めていきたいと思います。

野球と水流ラン

昨晩、古い友から連絡があった。
誰よりも長くいっしょに野球をやった腐れ縁の友だ。

短く、お互いの近況を報告しあった。
そしてとても意外なことを知った。
お互いにコンプレックスの塊であるということ、
高校での悔しく、悲しく、情けなく、やりきれない思いが
お互いにその後の人生の強い原動力になっていたこと。

彼はいわゆる天才肌で、
ぼくのような凡人には逆立ちしても勝てないものをもっていた。
彼が4番、ぼくが5番、そしてのちにプロに進んだ
上田佳範がたしか6番だった気がする。
その彼が不完全燃焼だった高校時代を悔やみ
その反動で必死に仕事をしてきたと。
意外だったし、たった数行に彼の意地を垣間見た気がして
ぼくは夜中に心が震えた。

ぼく自身、高校での無様な野球体験
(親に無理を言って越境野球留学したのに、ベンチ入りすらできなかった。試合をしている姿を親に一度もマトモに見せてやれなかった。)
に、強く、どうしようもなく深く暗い影をひきずっている。
いまでもそれは消えることなく、
夢の中まで追ってきては定期的にぼくを苛む。

それでも野球は好きなのでたまにやった。
草野球レベルでは通用するので助っ人にもなったりした。
それでも壁にはぶつかる。
すこしでも上手い人間の前では歯が立たなかった。
またぼくに暗い影が迫ってくる。
勝敗がつく、成績がでる、試合にすら出れないこともある…
もう野球はいい、この影を絶ちきりたい。
ぼくは勝敗も成績もレギュラーもない
水流ランという世界に進んだ。

古い友から言われた。
お前には夢があるな、俺の夢はなんだろう。
俺たちいっしょだな。
またいつかキャッチボールやろう、野球談義もしよう──
ひさしぶりに野球をやりたいと思いはじめていた。

ぼくは自分自身のためだけに走っている。
世の役に立ちたいとか、誰かを助けたいとか、
そんなものはこれっぽっちもない。
威張って言うことじゃないけど。
でも、彼のためなら走れる気がした。
いや、彼のためじゃない。
いっしょに走るんだ。
ぼくは川ぞいを、彼は彼の人生を。
たまに声をかけあいながら、走っていこうと思った。

玉川上水完全遡行ランニング

玉川上水。
水流ランナーにとっては看過できない重要テーマのひとつです。
自宅ちかくを境にして、前半(新宿御苑〜杉並区高井戸)は帰宅ランで、
後半(杉並区高井戸〜羽村取水堰)は昨冬の駆けつけラン等で走っていましたが、
これを通しで走ることはなかなか実現できないままでいました。

来月から再開する "Zero to Summit 2017" のためにも
そろそろ本気で脚をつくっておかないと。

というわけで、完全遡行には新緑の5月がもっとも相応しかろうと、
Facebookでの呼びかけに応じていただいた白石さんと共に走ってきました。

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6:30 新宿御苑大木戸門スタート。


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と思いきや、走り出した直後に
四谷区民センターの裏に玉川上水の記念碑があるのを思い出してリターン。
記念撮影してから仕切り直しのスタート。

新宿御苑から京王線笹塚駅あたりまでは
帰宅ランで数十回は軽く走ってきた勝手知ったる道(0-6km)。
地図で推測を重ねたり、現地の標識で確認したり、
これまでもっとも多く走って追っかけてきた「水流」でもあります。


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京王線代田橋駅〜高井戸駅間だけはちょっと難解。
水流が甲州街道(国道20号線)の下に潜ってしまうため、推測で走ります(7-8.5km)。
あとで答え合わせをしたら、松原交差点〜明大前間だけ間違っていました。


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久我山で中央自動車道から離れると、
整備されたばかりの快適な緑道になります(12.5km)。

この先、三鷹市内に入ると住宅街の中とは思えない快適な土の道に。
井の頭公園(16km)を通り抜け、余興で「太宰治入水」の地を探すも見つからず。
JR三鷹駅(18.5km)を越えるといわゆる「玉川上水」ぽい道がしばらく続きます。

マイ定番ポイントとなっているサンクス(23km)で補給し、いざ後半戦へ。
心配していた雨は、幸いにも降ったり止んだりの程度。

このあたりからは快適な道が15kmほど続きます。
白石さんとのおしゃべりの口数も減り、走ることに専念。
ペースも4:40/km前後で順調に飛ばし、距離を伸ばしました。

雑念が消え、走りに入り込んでいくと、
5月の爽やかな風を全身で感じられるように。
これこれ、欲しかったのはこれです。
身体的な負担や苦痛も消え、風景や自然と一体化し、
ただ体の脇を流れていく風だけを感じる瞬間。
走っていてよかった。そう思える瞬間。


拝島駅(39km)から先は緑道も完全になくなり、
街の中を右往左往しながらの退屈な走りに。
不思議なものでこうなると疲れが一気に出て脚も重い重い。
最後の5kmがとても長く遠く思えました。


s_P_20170513_110601.jpg
取水堰ゴール(44km)。
目標制限時間11時を3分だけオーバーしましたが、
ほぼ予定通りの会心の走りでした。


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この酔狂な企画に同行していただいた白石さん、
本当にありがとうございました。
来週は100マイルのレースに出られるとのこと。
十分な実力者かつ努力家なので、完走いけるでしょう。
応援してます!


じつは、体質改善のための2〜3月の完全休養に加え、
4月は仕事量激増とナゾ製本作業で思うように走れず(月間160km)
信じられないことに二日前に13kmの帰宅ランをしただけで筋肉痛に。
加えて前日にはナゾ頭痛にかかり(風邪の前兆?)不安しかないランでした。

が、青梅から参加の白石さんのためにもキャンセルするわけにもいかず
ぶっつけ本番でしたがなんとか完走、
玉川上水完全遡行の目標も達成できました。
それもツワモノ白石さんのおかげです。どうもありがとうございました。
レースものにはまったく出ず、こうして酔狂なコースばかり走ってますが、
よろしければまたご一緒しましょう!

Appendix

プロフィール

RUN&CLIMBプロジェクト "Zero to Summit 47" 実施中。 '17年1月現在、47都道府県中1都3県を走破。

gami

水流ランナーです。海から山のてっぺんまで、日本全国の川ぞいを無目的に走っています。

rival: Scott Jurek
target: 高山彦九郎
respect: 関野吉晴、野田知佑
Influence: 早川康浩、鏑木毅
longing: 山野井泰史、植村直己
fan: 椎名誠、高野秀行
model: 吉田松陰
love: 谷川俊太郎

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